DataRobot、日本セーフティーの内製審査モデル構築を支援 

審査精度の高度化によって、特定セグメントで承認率が最大2%増加。さらに、リスク審査の自動化により判断時間が0.00001秒に

「AIをビジネスの力に」を掲げるDataRobotは、家賃債務保証会社の日本セーフティー株式会社(以下、日本セーフティー)が、家賃保証申込審査にDataRobotの予測AIソリューションを導入したことを発表しました(2025年4月)。

本取り組みによる審査精度の高度化及びプロセスの効率化により、居住用・事業用保証を含めた広範囲なセグメントでリスクコントロールが可能となりました。結果として、特定セグメントで承認率が最大2%増加、リスク審査を自動化することで判断時間を0.00001秒に短縮し、不動産会社様および入居者様にとって、より迅速かつ円滑なサービス提供が可能となりました。

加えて、日本セーフティーのビジネスにおいても、契約数の増加による収益向上と、より精緻なリスク評価に基づく貸倒損失の抑制が期待されます。

以下に、本プロジェクトの詳細を解説します。

背景と課題

日本セーフティーは、これまで審査業務のデジタル化を積極的に進め、独自の審査モデルを運用していました。そのモデルは一定の成果を上げていましたが、外部委託によるもののため、蓄積してきたビッグデータのポテンシャルを十分に活用できているかは不透明な部分がありました。そのため、日本セーフティーとしてはビッグデータの可能性を再検証し、最大限引き出すことにチャレンジする価値があると考えていました。特に、予測精度の向上と検証可能性、および運用の柔軟性を課題として設定しました。

DataRobotのソリューション

DataRobotは、これらの課題を解決するため、評価検証、及び導入工程において内製化に向けたスキルトランスファーなどの伴走支援、そして予測APIによるシステム実装といったソリューションとサービスを提供しました。導入後のAI開発プロジェクトにおいても、DataRobotが継続的な支援を実施することでプロジェクトにおける疑問点や懸念点をタイムリーに解消しました。

実装方法には、予測APIが採用されました。DataRobot環境に構築した予測APIと既存の審査システムを連携させることで、追加コスト不要で短期間での業務適用を実現しました。予測APIの活用により本プロジェクトにおける審査モデルの開発期間は、大幅に短縮されました。

DataRobotをきっかけにAIの導入を推進した企業がこのようなスピード感でAI運用体制を確立したことは、当社にとっても特筆すべき成功事例となります。

日本セーフティー櫻井 孝全氏の声(業務管理本部 契約管理部長)

「今回のDataRobotの導入により、当社の審査プロセスは劇的に進化しました。特定セグメントにおける承認率の増加、そしてリスク審査の自動化による判断スピードの向上という明確な成果は、DataRobotの高度な予測技術と使いやすさがあってこそ実現できたと考えています。これまで外部に委託していた審査モデルの内製化を、短期間かつ追加コストを抑えて実現できた点も大きなメリットです。今後は、DataRobotと共に他の業務領域へのAI活用も積極的に推進し、更なる顧客体験の向上と業務効率化を目指します」

まとめと今後の展望

DataRobotは、本取り組みを通じて、日本セーフティーの審査モデル内製化、高精度化、審査プロセスの効率化を包括的に支援しました。

本取り組みをきっかけに、今後は債権回収業務の効率化や、生成AIを用いた通話データ解析など、他テーマへの展開支援も予定しております。DataRobotは日本セーフティーのAIプロジェクトの内製化と高度化をさらに支援していきます。

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