Daihatsu Taiko h big1

太古 無限 氏

ダイハツ工業株式会社 東京LABO データサイエンスグループ グループ長
太古 氏は、AI 活用を推進する草の根チームを自主的に発足し、業務改善のための AI 活用の実績を積み、公式な組織として発展させてきました。100年に一度の大変革期と言われる自動車業界において AI 活用が必須だと考える太古氏は、AI を社内全体に浸透させるのに必要だと考える様々な活動に取り組み、同社における AI の民主化を強力に推進しています。

AI ヒーローとしてのインパクト

「AI の民主化は現場のボトムアップから」と話す太古氏。最初はスモールスタートで始めた彼のプロジェクトには、その AI ビジョンに共感する有志が次々と集まり、AI 活用の事例が生まれるようになりました。2020年からは、全スタッフ職6,500人を対象とした AI 啓発研修を実施するほど、AI 人材育成の取り組みに会社をあげて力をいれています。すでに、工場やエンジン開発などで AI 活用が進み、ビジネスプロセスを改善しています。
全スタッフ職6,500人を対象とした AI 啓発研修を開始
AIに関する基礎知識を習得することで、各職場での普及を目指す。さらに、より高度なAI活用を実施する部門には専門研修を行う。
AI活用事例共有会を開催し、社内の理解促進
2020年から3回開催し、経営陣を含め延べ数千人が参加。
工場で働くメンバーもAIを活用し自らのアイデアを実現
2ヶ月間の集中研修を受けた工場のラインスタッフが、工場内の課題解決にAIで取り組み、成果をあげている。

ボトムアップですすめるAIの民主化

世間では AI ブームが起こっていましたが、社内では AI 活用がまったく進んでいなかったことに危機感を感じ、自ら動き始めます。太古氏が、非公式のワーキングチーム形式でAI活用を模索し始めたのが2017年。同じエンジン開発部門に所属し、彼のビジョンに共感する3名とともに、通常の業務と並行して、自分たちでコードを書いて実験していました。

活動の転機を迎えたのが2020年。新しく技術部門が立ち上がったのを機に、「東京LABOデータサイエンスグループ」を設立し予算を獲得しました。外部から専任メンバーを採用し、部門横断で AI 活用を支援できる体制を整え、同時に DataRobot を導入しました。AI 人材育成のために、グループメンバーは全員 DataRobot University と DataRobot AI アカデミーに参加しており、また、他部門の適性の高い人材も AI アカデミーに参加しています。DataRobot の AI サクセスチームとも連携し、テーマ創出などに注力していきました。ここから AI 活用が一気に加速し、業務効率化の成功事例が次々に生まれています。そして、現場駆動で AI 活用を推進するにあたって、自社ではフォローしきれない部分も推進・サポートする体制も整えながら成功に導いていきます。得られた成果は、事例共有会を開催して社内にアピールしています。2回目の開催時には、経営陣がそろって参加しその活動を評価しました。さらに、3回目にはグループ会社の経営陣も参加しました。

さらなるAI活用を推進するために、製造工場の現場で働く人の中から選抜した人材に、2ヶ月間の集中研修を実施し、彼らが自分たちで課題を発見し、AIで解決する取り組みを開始しました。成果の一つが、目視でプレス成形の不良をチェックしていた工程を、画像解析データで異常検知できるようにしたことです。

現在は、ダイハツのAI民主化に向け、AIブームからムーブメントに移行するべく、具体的な数値目標をかかげて、全社一丸となって取り組んでいます。失敗を恐れずチャレンジし、成功の連鎖を生むという方針で、2021年は”加速”をキーワードに、様々な仕掛けを実施して、AIの民主化を実現させたいと太古氏は意気込みを見せます。

小さなことからコツコツと実績を積みかさねて、AIの民主化に近づいています。私が草の根的に始めた活動ですが、ビジョンを持ってパーパスドリブンで周りを少しずつ巻き込みながら拡大してきました。当初はAI活用に否定的な人もいましたが、粘り強く取り組んだことで協力者がどんどん増えてきています。将来的には、表計算ソフトのように社員誰もがDataRobotを活用できる世界を目指しており、それができて初めてAIの民主化が実現したといえると思います。
役に立つリンク
  • DataRobot のプラットフォームのおかげで仕事がうまく進んでいます。結果の精度も上がり、しかもタイムリーです。まるで魔法のようです
    Omair Tariq
    Omair Tariq

    Data Analyst, Symphony Post Acute Network

  • 弊社は、この業界で主体的に動く必要があると考えています。具体的には、顧客のニーズを理解する予測モデルを構築し、キュレーションプロセスを通して顧客のコンシェルジュになるべきだと考えています。
    Oliver Rees 氏
    Oliver Rees 氏

    General Manager – Torque Data at Virgin Australia

  • LendingTree 社にとってデータはビジネス戦略の中核にあり、一人ひとりに合った卓越した顧客エクスペリエンスを提供するうえで欠かせません。DataRobot を導入して以来、この資源から低コストで価値を引き出せるようになりました。
    Akshay Tandon 氏
    Akshay Tandon 氏

    LendingTree 社、戦略分析担当副社長

  • モデリングに必要なデータサイエンスと手間のかかる作業を任せられるのは、DataRobot の技術の本質的な特長です。DataRobot を導入する前、モデリングプロセスには多くの手作業が必要でした。今のプラットフォームでは、そのステップの多くを最適化および自動化しながらも、自在に制御することができています。DataRobot を導入していなかったら、今と同じ成果を得るためには常勤のスタッフを 2 名増やす必要があったでしょう。
    Evariant

    DataRobot で AI ヒーローを目指しましょう